海洋地球研究船「みらい」(独立行政法人 海洋研究開発機構所有)は、
原子力船「むつ」の船体を再利用して生まれ変わったもので、平成8年8月21日に進水式を行いました。
「みらい」は、今までの世界の主な観測船に比べ、一挙に二倍以上の大型化を実施したため、従来では足を踏み入れることのできなかった高緯度の荒天域や、流氷域での航行も可能になりました。
また、世界の観測船で初めて専門の観測技術員が乗り込み、観測やデータ解析作業を行うため、研究員は自分の研究に没頭できるようになりました。もちろん、研究設備も万全で、「働く洋上研究者」と言われるのはそのためです。
海洋のメカニズムを調べ「エル・ニーニョ現象」や、「地球温暖化」その他、異常気象など、地球規模の環境変動を調査する研究船として今後の活動が期待されます。