日本原子力学論文賞の受賞

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 当財団海洋研究部の印貞治研究員が日本原子力学会より日本原子力学会賞の論文賞を受賞し、近畿大学で開催された2013年春の年会において授賞式が行われました。

 日本原子力学会賞は、原子力平和利用に関する学術および技術上の優秀な成果ならびに優れた貢献をなした者、施設等に送られており、その中の論文賞は、成果の主要部が、募集期限を起点とする過去の3年間に公表された同学会発行の英文論文誌、和文論文誌、同学会主催の国際会議論文集、同学会発行の図書に掲載された独創性・新規性のある優れた単一の論文(研究論文、技術報告)を対象としています。

 印研究員は、独立行政法人日本原子力研究開発機構の小林研究副主幹らと共同で、平成23年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故による海洋における放射性核種(ヨウ素131とセシウム137)の移行シミュレーションを行い、その結果と原発取水口付近における放射性核種の観測データから、この事故による海洋への放射性核種の放出量を見積ることに寄与しました。


受賞論文:Kawamura, H., Kobayashi, T., Furuno, A., In, T., Ishikawa, Y., Nakayama, T., Shima, S. and Awaji, T. (2011): Preliminary Numerical Experiments on Oceanic Dispersion of 131I and 137Cs Discharged into the Ocean because of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Disaster. Journal of Nuclear Science and Technology, Vol.48, No.11, 1349-1356.